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ナナメ読み コラボクリップ

みなさん、こんにちは。
豆蔵ソフト工学研究所の所長の羽生田栄一(はにゅうだ えいいち)です。

このコラムでは,豆蔵coラボ所員がWeb上で見つけたさまざまな興味深い物件の中から特に「エンジニアリング」と関係があると認定されたものを「コラボ物件」略して『コラブツ』として紹介していきます。コラブツには,非常に示唆的な前向きのパワーのものもあれば,なんだコリャと感じる斜めのパワーを感じるものも含まれますが,ヒューモアのセンスに通じるエンジニアリング物件であることとします。どんな物件がコラブツに値するのかは,個別の事例を通して読者の皆さんの側で感じ取っていただければ幸いです。

第1回目のこのコラムは実験的なものです。もし好評なら継続します。NHKの番組タマゴみたいなものとお考え下さい。また物件の採取場所のWebサイトにご迷惑が掛かるようなことは意図していませんので,なにか不都合がございましたら至急ご連絡ください。

コラブツNo.2:シェフとコックのコラボ・バーガー
2009/02/24

発見場所: とあるファーストフード・チェーン(ロッテリア)
認定理由:
  • ファーストフード業界におけるプロダクトライン・エンジニアリングの成功した見事な例
  • チームワークの重要さやプロセス改善の進め方に関する示唆も得られて好感
採取URL: 仏料理の☆☆シェフが、ファストフードのバーガーを変えた(1)
仏料理の☆☆シェフが、ファストフードのバーガーを変えた(2)
ベクトル: 前向き方向
強度:
コメント:
みなさんご存知かもしれませんが,ソフトウェアの世界でプロダクトライン・エンジニアリングという考え方があります。ターゲットとなる製品群をファミリーとして捉えてその共通部分を「シェフ」アーキテクトがフレームワーク化する。そして個別の製品開発は「コック」エンジニアが個別のマーケットの状況を踏まえて具体的に実装する。このような2モードの協力関係で組織的にファミリー製品群を開発していくという方法論です。
シェフは,アーキテクチャの定義と共通部品化と生産方式=プロセスの準備の責任者です。コックは共通部品と標準プロセスにしたがっていかに早く安く安全に作るか,の責任者という役割分担です。
このロッテリアの新しい製品「絶品チーズバーガー」の場合は,シェフモードを本当のフランス料理2つ星シェフが演じているところが興味深いです。新製品企画開発のシェフの仕事がどのようなものか,どんな点に留意しなければいけないのか,現場で実際にモノを作るコックとどのような関係を取り結ばなければならないのか,非常にわかりやすく示してくれています。この例ではまだファミリー製品にはなっていませんが,今後のファミリー化の可能性も感じ取れる記述です(最近,バーガーのラインナップも増えているようです)。
またプロジェクトを推進する上で,利害関係者に,言葉ではなく実物を見せる・食べさせる、を通して説得するというのは SW世界でも重要ですね。
ちなみに評者はまだ食べていないので味は各自でご判断下さい。

コラブツNo.1:驚愕のクラウド・モデリング
2009/02/24

発見場所: ドバイの建設現場
認定理由:
  • オブジェクトとメタの融合が現実に起こっている稀有な例
  • 記号論やメタモデルの反面教材としての非常に有用なサンプル
採取URL: dxb-Arch-LIFE : ドバイ-建築-生活 by poppin_96
http://blogs.yahoo.co.jp/poppin_96/45173075.html
ベクトル: 斜め方向
強度: 極めて大
コメント:
最初のサンプルは,設計図面の改訂箇所を指し示すクラウド(雲形)に関するものです。この雲形はあくまでも設計図面の指す建築物の内容ではなく,設計図の改訂箇所を示す「メタ情報」です。しかしながら,ドバイのこの建設現場では,そのメタ情報であるはずの雲形の記号の形がそっくりそのまま実際の建築物の天井の雲形の「穴」として写し取られています。
2番目のサンプルは,内容を表わしているモデル要素にたいして注釈をつけるための引き出し線が,なぜか階段の段差を表わしていると勘違いされ,実際に階段面として施工してしまっている例です。圧倒されます。見事な仕事です!!丁寧な加工です。だけど違います。まさに正確に間違いを実行しているというやつですね。

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