みなさん、こんにちは。
豆蔵ソフト工学研究所の所長の羽生田栄一(はにゅうだ えいいち)です。

通算4回目の豆蔵ソフト工学ラボ(愛称:豆蔵コラボ)における情報発信をさせていただきます。花見の季節が終わり桜が散って、今はまさに新緑の季節。経済的な環境に顕著な変化は見られませんが、それでもミドリはいっとき、心を和ませてくれ、自然の力を感じます。新緑の下で、若い新入生や新入社員のフレッシュな顔も輝いています。彼かに希望を持って挑んでもらえるようなそんな業界、社会にしていこう、と私自身も気持ちを新たにすることができました。弊社豆蔵も久しぶりに新卒の新入社員が入ってさわやかな雰囲気が感じられます。誇りを持って働ける会社を目指していきたいので、一緒に新たな気持ちで会社を変えていくつもりで働いて欲しいと彼には伝えました。

ところで、植物というのは返すがえすも不思議な存在です。もうボロボロの茎だけになって枯れてしまったかに見えたヘンリー蔦が3月になって知らずに芽吹きもう今では葉が生い茂っています。いまお花見と言えばソメイヨシノ(染井吉野)という桜の品種が日本中を席捲していますが、これも江戸時代に染井(今の巣鴨の裏手の染井霊園のあたり)の園芸屋が品種改良して作った1本の桜からの「接ぎ木」で結果的に日本全国に広まったものですから、言ってみれば、日本中のソメイヨシノはほとんどすべてクローンということになります。今年の開花予測は開花前後の微妙な天候不順のせいで予測がはずれましたが、例年の天気予報で桜の開花予測が全国的にうまく成立するのは、日本中のソメイヨシノがクローンだという事実のせいなんですね。こう考えると、われわれの身近な生物である植物というものが何だか異次元からやってきた不思議な存在のような気がしてきませんか。

植物には他にも不思議があります。やつらは条件さえ整えば数百年から数千年の寿命を持っているんですね。都市部の桜の寿命は60年といわれていますが、山間部の桜には樹齢1000年のものもありますし、いわゆる縄文杉で数千年、また最近発見されたスェーデンの松の仲間が9950歳(といっても根だけの寿命で幹は何百年かごとに変わる)という記録をもっています。

さらに不思議なのは竹ですね。竹林というのは1つの山全体を覆い尽くしていることが多いですが、実はあの竹林はすべて地下茎で一体化して繋がっています。つまり一山すべてが竹の1個体という言い方もあながち嘘ではないのです。こうなると世界最大の植物はカリフォルニア州の高さ111メートルの巨木ということになっていますが、竹もカウントすれば日本か中国の竹林が最大ということになるやもしれません。

桜の精が乗り移ったせいで、長々と植物談義をしてしまった感がありますが、いいたいことは次の点です。。。身近な所に不思議がぱっくり口を開けている驚き。。。この感覚をフレッシュな新人だけでなく中堅も経営者もずっと持ち続ける必要があるのではないか。そうすることで、謙虚さが保て、人にも社会にもそして自然にもやさしくなれるのではないか、そんな気がしています。

もう1つの効用は、植物のことを突き詰めてまじめに考察することで、オブジェクト指向に対する新たな視点が手に入る可能性があるという点です。植物のアイデンティティというのは上で述べたソメイヨシノや竹林の例からもわかるように一筋縄ではいきません。単純なオブジェクト指向概念ではモデル化できない存在なのです。そのような存在が身近なところにあって私たちに語りかけている、と考えるとちょっと楽しくなりませんか。